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報恩講を行いました

2017.01.18更新

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 1月16日(月)、本日の礼拝の時間に「報恩講」を行い、足利先生のお話を聞きました。「報恩講」は「宗祖親鸞聖人報恩講」といい、浄土真宗の宗祖親鸞聖人の命日に行われます。親鸞聖人は今から754年前の1263年1月16日に90歳でお亡くなりになりました。この親鸞聖人の亡くなられた御命日に、聖人のご苦労を偲び恩に報いる集いが「報恩講」です。

 恩という字は因の字の下に心が付いています、因の字とは布団の上に赤ちゃんが眠っている様子を示しています。安心して寝ている状態は、多くの条件がそろった時に成り立つものです。この恩の字、恩徳讃にも示してあります。阿弥陀如来の大いなる慈悲の心に対する思いには、この身を粉にしても報いてゆくべき、とあります。「如来大悲」とは何でしょうか、それは阿弥陀如来の慈悲の心です。苦を抜き、楽を与える慈悲です。慈悲の慈とは何でしょうか、仏様のまなざしを見たことがありますか、かすかに目を開かれている半眼です。これは遠くから見つめている象徴です、本当の姿を見抜く、ちゃんと見ている、大きな安心を与えることです。慈悲の悲は鳥の翼が引き裂かれた形を示しています、親鳥が雛鳥をかばう姿であるそうです。無条件に受け入れられる、認められる、阿弥陀如来の慈悲は平等の救いです。自分の本当の姿に気づかされた時、御慈悲の心に頭が下がります。そして人生をしっかり生きようと、道が開けるのです。

 3年生のみなさんにとっては最後の仏教行事です。これからの人生孤独に苛まれることもあるでしょう、しかし阿弥陀様はいつも一緒に居てくださります。このことを生きる支えにしていただきたいと思います。

進徳を知ろう・見よう・体験しよう。