12月20日(金)健康教室「たばことお酒の話」
2019.12.20更新
12月20日(金)健康教室「たばことお酒のお話」を広島市南保健センター 石崎先生と宮下先生に伺いました。
1.たばこについて
たばこの煙に含まれる有害物質は、約200種類あります。そのうち発がん性物質は50種類あります。主な有害物質は、ニコチン・タール・一酸化炭素があります。ニコチンは依存性の高い物質で、タールは発がん性物質です。また一酸化炭素は体を酸欠状態にします。1日3~4本を2週間吸い続けると、4分の1の人に依存性が確認されます。非常に依存性の高い物質です。たばこを吸う人は、吸わない人より4.5倍肺がんになる確率が高くなります。またたばこは、血管や肺にもダメージを与えます。
たばこは、吸う人が肺に入れる主流煙より、周りの人が吸い込む副流煙の方が有害物質が多いです。今は加熱式たばこや、電子たばこなどが販売され、それらは普通のたばこより害が少ないように印象を与えますが、有害物質が軽減されたという科学的根拠はありません。たばこは燃焼をしますが、加熱式たばこや電子たばこは、ニコチンを加熱でエアゾル化して吸引されます。
2.お酒について
飲酒は、脳卒中・心臓病・認知症・肝臓病・ガン等のリスクが高まります。アルコールパッチテスト等を行い、アルコール分解能力の差を知ることも大切です。肝臓でアルコールはアルコール→アセトアルデヒド→酢酸→二酸化炭素と水に分解されます。アセトアルデヒドを分解するALDH2の働きが弱いと分解されず二日酔いになります。
日本人の2人に1人は、アルコールに弱いと言います。また、男性より女性の方が短期間で肝硬変やアルコール依存症になりやすいです。
なぜ、20歳未満はたばことお酒がだめなのでしょうか。それは害が大きいからです、早く始めるほどガンや心筋梗塞になる率が高く、依存性も高いです。発育途中の脳への影響、ホルモンへの影響、肝臓へのダメージなど害が多いのです。