2学期終業式が行われました
2021.12.23更新
12月20日(月)普通科、12月22日(水)国際食育デザイン科の終業式が行われました。
校長先生より貴重なお話がありました。
仏教には『諸行無常』(aniccā vata saṅkhārā)ということばがあります。この意味は、私たちの生活や環境など全ての物事は、常に変化し続けて、永遠ということはないということです。
例えば今みなさんが使っているケータイ(スマホ)も使い続けていれれば、いつかは壊れます、でも今は大丈夫だろうと思っていますよね。私自身もいつかは死んでしまう、でも今は大丈夫と当然思っているでしょう。本当にそうでしょうか?
目には見えないけど今この瞬間もケータイは電池を消耗し劣化しています。私たちの体も目には見えないけど、今この瞬間も体内では新陳代謝をくりかえし、確実に年をとっているのです。
さらに環境で起こる現象次第では、例えばケータイを落下させた、水没させたら今すぐに壊れるし、私自身が病気になった、あるいは事故に遭ってしまったらすぐに死ぬこともありえます。
人との関係なども当然変化していきます、永遠に今の関係は続かず、出会いがあれば、別れなければいけない時も必ずやってきます。特に3年生は3か月後には、卒業してもうこの学校にはいなく、4月からは新しい環境で新しい生活がスタートします。これが『諸行無常』で、永遠なものはないということです。
今みなさんが感じている幸せな時間も永遠のものではなく、いつかは変化していきます、だからこそ、今ある幸せな時間をしっかりと楽しんでほしいと思います。高校生活の残された時間は、3年生はほんのわずか、1・2年生でもあと1年か2年だけで、もう二度と戻ってこない時間です。勉強や部活はもちろんのこと、いろいろなことに取り組み、チャレンジして、悔いのない高校生活、人生を送って欲しいです。
みなさんのこれからの人生にはいろいろなことが待っています。楽しみですね、時には失敗すること、うまくいかないこと、悔しいこと、辛いこと、悲しい別れもあるでしょう。それはみんな同じです。失敗や苦しみ・悲しみのない人生なんか存在しません。みんなそれらを乗り越えて、自分を磨き、高めて、成長していくのです。
苦しいことや、辛いことがあっても、今まで頑張ってきたこと、努力してきたことを思い出し、自分を信じて、自分の生き方に自信をもって前へ向かっていってください。