お寺で「ねこ」に逢いましょう お礼&ご報告
2023.09.25更新
お寺で「ねこ」に逢いましょう
お礼&ご報告
9/18(月祝)に開催した猫の譲渡会には、たくさんの方にご来場いただき、ありがとうございました。
今回は、進徳/崇徳/唯信寺さまとのコラボ企画ということで、大規模な企画・運営となりました。この日のために集まった生徒は総勢50名、動物たちへの熱い気持ちがつなげてくれたご縁です。
今回の譲渡会では、いくつか新しい試みも行いました。
ご来場くださった方へのアンケートを、生徒たちはiPadで詳しくお話を聞きながら、取らせていただきました。これは、少しでも猫とのマッチングをより良いものにしたいという思いからです。
また、譲渡会ではたくさんの人目にさらされるため、猫はとても緊張してしまいます。前回の譲渡会の反省として、猫たちが頑張って3時間の譲渡会に耐えてくれても、その子の良さが伝わらず、良いご縁に恵まれなかったのではないか、ということがありました。
今回はその反省を踏まえ、猫たちののびのびとした姿を動画に収め、保護主さんに送ってもらいました。それをiPadに入れて、当日、猫たちの横に置いてみてもらいました。少しでも、一緒に暮らした時の姿を想像してもらうためです。
写真は、当日の会場の様子と、生徒たちが作った猫のプロフィールです。
「自由に作っていいよ」と伝えたら、こんなに猫愛に溢れるものが出来上がりました。保護主さんの中には、プロフィールを大切にとっておき、飼い主さんが決まったら、これを渡してくださる方もいます。
譲渡会に参加する猫たちは、地域のボランティアさんが保護しているため、普段、生徒がお世話をすることはありません。それでも、生徒たちは、1匹1匹の猫の写真を見ては、「かわいい~♡」とため息をつき、「いい飼い主さんが決まったらいいな~~」と心から祈りながら準備をしています。
譲渡会はすべて、生徒たちのアイデアに基づいて行っています。
毎回、反省と課題があり、改良を加えていますが、必ずしも生徒たちの努力と比例して、猫たちの譲渡数が上がるわけではありません。
今回も、かなり気合を入れて臨みましたが、60匹参加してくれた猫たちのうち、トライアルが決まったのは3匹でした。これが多いか少ないかは、捉え方次第だと思います。安易な気持ちで迎えてもらうことを望んでいるわけではありません。
悔し涙がこぼれた生徒もいましたが、この現実を受け止め、それでも諦めずに頑張り続けるしかありません。
今回の譲渡会で、生徒たちは多くのことを学びました。
譲渡会を開けば、猫が幸せになるわけじゃない。
ならば、もっと根本的な改革が必要です。それは、人の意識を変えることです。
犬も猫も、譲渡会で出会うことが当たり前の世の中になるように。何色でも、何歳でも、どんな模様でも、等しく愛おしい、かけがえのない存在であることを、もっと多くの人に伝える必要があります。
Yahooニュースに取り上げられた「高校生新聞」には大きな反響がありました。
コメントの中には、「子犬・子猫から引き取られるのは仕方のない現実」というものが多くありました。確かに、今はそれが現実かもしれない。けれど、人間がもっと大きな心で動物を受け止められるようになれば、病気の子や、老犬・老猫、途中まで誰かが飼っていた犬や猫を引き取ることが、決して珍しいことではない時が来るはずです。
「仕方がない」と言うのは簡単なことです。ですが、高校生がその難題に挑むことは、決して無駄ではないはずです。
保護された犬や猫たちの幸せのために、日々悩み、学び、毎日放課後集まってくる素晴らしい生徒たちと、これからも活動を続けていきたいと思います。
~ご報告~
来場者 113名
ご寄付 44,603円
支援物資もたくさんいただきました。
いただいたご寄付は、保護主さんに猫の医療費に充ててもらうためにお渡しし、愛護センターで暮らす犬たちにもおやつを届けたいと思っています。
今回の譲渡会にご協力いただいた唯信寺様、保護主の皆様、ご来場&支援物資や募金をお持ちいただいたみなさま、本当にありがとうございました。